LWLND is back
LWLND is back!
米国産ホップといえば、まず思い浮かぶのはワシントン州ヤキマ。しかし、クラフトビールの聖地ポートランドを擁するオレゴン州でも、個性豊かなホップが育っています。LWLNDで使っている McKenzie もその一つ。2021年に市場に登場して以来、人気を集めているホップです。
今年の初めに一度仕込み、私たちもとても気に入ったのですが、ラベルが「冬」らしすぎたため夏の間はリリースを控えていました。このラベルは、枯れた草原の脇に自動車の轍が残る風景を描いています。数年前、私たちがニセコで暮らす場所を探していたときに見た景色にそっくりです。背の高い雑草に圧倒され、日暮れとともに吹く冷たい風や、30分もすれば膝まで雪が積もるスピードに驚いたことを思い出します。
あの頃はのどかで少し寂しかったこの地域も、今では私たちの住まいやブルワリーが建ち、ご近所さんも増えて少し賑やかになりました。
今回の2バッチ目では、酵母に Mango Madness を選びました。31〜37℃という非常に高温で発酵する酵母で、通常このレンジは考えられません。旺盛な発酵による過度なエステル生成やホップアロマの損失を心配しましたが、杞憂でした。Hazy IPA向けの酵母として期待以上の働きをしてくれています。
発酵はわずか2〜3日で終了し、タンクの回転効率が上がるうえ、ドライホップ後のジアセチルの解消も早く、ホップクリープもほとんど感じません。ただし、ドライホップのタイミングを見極めるのが難しく、「ホップボルケーノ」と呼ばれる爆発的な発酵には注意が必要でした。凝集性は低いものの、Hazy IPAらしいマウスフィールは London Fog に匹敵します。
LWLNDは、当社オンラインショップのほか、ニセコ道の駅ビュープラザで販売中。また、札幌の Craft Pub Brian Brew と ヒニツカ でも近日中にタップイン予定です。洞爺湖町の森の中に佇む素敵なセレクトショップ BACKWOOD でもお買い求めいただけます。
ラベルに込めた風景とともに、ぜひお楽しみください。
ABV: 6.0%
IBU: 20
Malt: Rahr 2-Row, Durst Wheat
Hops: McKenzie
Yeast: Mango Maddness